【政治】自由を守らない法律や政府には抵抗すべき-ジョン・ロック(1632-1704年)
「政府が必要なのは、人の自由を保護するために中立的に裁く人が必要だからであり、法がないところに自由はなく、逆に人民の権利を奪おうとする統治は奴隷制に等しく不当な政府に対して人は抵抗権を持つ」
イギリスのジョンロックは、政府の権力と機能は制限されるべきであると唱えました。
正当な政府の重要側面1:
社会に属する人々との社会契約の上に成立するもの。これは、自然状態における問題点(裁判官も警察官もいない)ことを解決するため、その役割を政府に引き受けてもらうために、人々は市民社会の一員になろうとする。
政府が必要なのは、中立的に裁く法律や警察が必要だからである。
つまり、法の支配による保護が必要だから、その政治的社会に参加するのです。
正当な政府の重要側面2:
人々の合意によって統治を行うこと。
法の目的は自由の保護と拡大であるべきであり、それができない政府に対して人民は抵抗権を持つと唱えました。
例えば、君主が人民との社会契約を破った場合には、国王の命を奪うことも認めました。
権利も持っているからです。
正当な政府では
立法権と行政権の分立の原則を遵守すべきだと言いました。
政治に関する全般的な規則を制定する最高の権力が立法権であるのに対し、
行政権は、個々の場面においてその法を執行する権利に過ぎないからです。
また、政府が正当であるには、下院のような選ばれた人民の代表者による集まりが、議論を行うことが許されないといけないと言いました。
彼の思想は、イギリスで王の支配が終わり議会が権力を持つ時代へと入るきっかけとなった1688年の名誉革命に正当性を与えました。
絶対主義に走ると懸念されたチャールズ1世の処刑が正当であることを示したのです。
自由主義とは、法によって自分の自由と平等が保障されることを原則とすることです。