【心理療法】「すべき」の圧力- カレン・ホーナイ
「ーすべきは、現実と理想の自己との乖離、挫折感、自己蔑視に結びつく」
どんな時、自分の最善の潜在能力を実現できずに終わってしまうか。
どんな時に、自分で決定した信念ではなく、有毒な環境から内面化された信念にしたがって振舞っているか。
そうした信念は、「ーすべき」として現れると言います。
自分の精神の中にある2つの自己に気づくこと。
本物の欲望を抱えた「真の自己」と
「ーすべき」のあらゆる要求を満たすべく駆り立てられる「理想の自己」。
理想の自己は、現実の自己の道程には非現実的でそぐわない諸概念で精神を満たします。
真の自己が理想の自己の要求に答えられなかったという「挫折感」からくる、ネガティブな副作用が現れます。
ここから、第3の不幸な自己である「蔑視された自己」が現れます。
どんなことも不幸もコントロールできると思い込むほど、自分を追い詰めてしまうのかもしれません。
自分を鼓舞するのは大事。
ただ、失敗した時に失敗したことで自分を責めるより、挑戦した自分を褒められる自分を持っておきたいですね。
今日できなかったことに目を向け挫折感を味わうより、ここから成功するためには今何ができるか考える方が頭にも心にも現実的にも良さそうです。