【発達心理学】子どもは親に借りを持たない?- ブルーノ・ベッテルハイム
「共同体で子どもを育てるメリットは、子ども同士でうまく関係を作る能力が付いて、大人になってから仕事で成功すること」
最良のしつけの核は密接な母子関係だという前提に疑問を抱く人はいませんか?
ベッテルハイムはその一人でした。
イスラエルのキブツでは、共同体で子どもを育てるシステムがありました。
子どもは家族と離れて生活します。
親子間のような一対一の関係はないかもしれませんが、
積極的な社会生活を助長するよう機能していました。
子どもたちは、大人よりもお互いの間で親密な絆を形成していました。
その後、その子どもたちの追跡調査が行われ、
かなりの確率で優秀な職業人として大成していることが判明したそうです。
共同体で子どもを育てる、とは
日本だと保育園や幼稚園が思い当たりますね。
共同生活をするメリットは、子ども同士でうまく関係を築く能力。
親子間で親密な愛着関係を作るメリットは、子どもの対人関係の基礎を作ること。
しっかりと親子で愛情を育んで、保育園や幼稚園の共同生活で友人らと協力する能力を身に着ける機会を与えることができたら、バランスが良いのかもしれません。